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初音ミクの凄さを聞く人に伝える必要は無い [雑感]

というのは、

「VOCALOIDの完成形はVOCALOIDであることを認識されなくなったとき」

だから。

つまり、何かの弾みで耳にした歌が、あ、いい曲だな、上手いな、と思ってCDを買ったりする。アーティストを調べてみたら打ち込みでした。となったら完璧。

実際にはプロが聞けば分かるし音声解析すると特徴がばれちゃう、ということにはなるでしょうが。でもVOCALOIDの到達点としてはソコだと思う。

だから「初音ミクってすごいんだ」と言うのは全く余計なことになる。かといってあからさまに曲だけ聞かせて「どーよ?」と聞くのもアレだが。

初音ミクの現状は、キャラクターを前面に押し出したものがほとんどだし、聴くほうも知っているから「(初音ミクにしては)上手い」「(初音ミクにしては)低音がよく出てる」という補正評価になっている。

知らない人にこれは通用しない。「あ、これカバー?上手いじゃん、歌ってんの誰?」まで持っていかないといけない。純粋に出来たものの絶対値的な勝負。

でも「初音ミクってすごいんだ」と言いたい場合、何がすごいのかを間違えてはいけない。

これは歌わせるために使われている技術、テクノロジーがすごいのであって、歌がすごいわけではない。自然に歌っていることは歌わせる技術がすごいのであって、それは(歌っているのが)歌手なら当たり前であることを見失ってはいけない。

VOCALOID2「初音ミク」はまだRIVA TNTとか、プレイステーションとか、そういった感じじゃないだろうか。3Dとしてはまだまだ、でもなにかこれから出来そうだよね、進化していったらすごいものになるかもね、と言ったところ。

ただ限界性能を引き出すまでにかかる時間はもっと短いかもしれない。

キャラクターを乗せたのはこの時点では大正解で、ユーザーが広まり、ノウハウが急速に蓄積されてきている。VOCALOID2の性能限界をカバーしつつ、VOCALOID3への道筋もついたと見ていいんじゃないだろうか。

なにせ認知度が上がっているのでVOCALOID3は白箱でも売れる(多分)。そしてソフトウェアは体験的にVer.3からが本番だ!

話が逸れた。

まあつまり「初音ミク」と書いてある、分類されている曲を聴いて凄いと思っても、それが本当に凄いのかは慎重に検討しなければいけない。本当に凄いのは何も知らずに聴いた曲が、「あ、いい曲」と思った時。それは一般に通用する可能性がある。

でも、

「初音ミクの完成形は初音ミクであることを認識されなくなったとき」

とすると、何せ認識されないのですでにどこかにあるのかもしれませんね。

レコード会社にデモテープ送ってみた。とかもあれば面白いですが。


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